【みんなのおすすめアニメ】四月は君の嘘
投稿されたみんなのおすすめアニメレビューを紹介!
※※このレビューはネタバレを含みます※※
私が好きなアニメは、「四月は君の嘘」です。
この作品は、母親の死をきっかけに、ピアノをひけなくなってしまった主人公が、ヴァイオリニストの宮園かをりと出会い、だんだんまたピアノをひくようになっていくという物語です。
かをりは主人公の友達の渡亮太が好きだと主張しており、最初はその言葉を信じていましたが、だんだん違和感を覚えるようになりました。
というのは、主人公をたびたび電話で病院に呼び出したり、「1人にしないで」「君をもっと知りたい」など意味深な発言を繰り返していたからです。
※※以下このレビューはネタバレを含みます※※
渡への気持ちは憧れで、主人公のことを無意識で好きなのかな?と思いましたが、実際はそうではありませんでした。
主人公には澤部椿という幼馴染がおり、彼女ははたから見ても主人公のことが大好き。
だから、主人公のことを好きだったかをりは渡のことが好きだと嘘をついて、主人公との接点を作ったのでした。
そのことがわかるのはかをりが死んでしまってから。
主人公に向けた手紙の中でそのことが告白されます。
なんとも悲しいその告白に、ふだん滅多に泣かない私も涙せずにはいられませんでした。
「四月は君の嘘」というタイトルも、ここにきてそういう意味だったのか、とわかり余計にやるせない気持ちになります。
渡はどうやら主人公とかをりが相思相愛なのに気付いていたようで、ただのチャラ男ではありませんでした。
椿は、最後まで主人公を追い続けますが、結局その後二人がどうなったかは描かれていません。
個人的には、主人公と椿にはくっついてほしくないなぁと思います。
死んでしまったかをりのことを一生想って独身でいてほしい、なんて身勝手な考えかもしれませんが、アニメの中くらいそんなおきれいごとがあってもいいのではないかなと思うのです。
好きな人をなくした後にずっとそばに入れくれた幼馴染とくっつく、なんて現実ではよくありそうな話ですが、この世界にはそういうのは似つかわしくないなと感じます。
音楽をテーマにした作品なだけあって、挿入曲もいちいち素晴らしく、作品をおおいに盛り上げてくれています。
漫画よりもアニメのほうが絵が好みですし、この音楽を実際に聞けるというのはかなりの利点だと思います。