【みんなのおすすめアニメ】六花の勇者
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六花の勇者
東京MXで放送されていた「六花の勇者」について記します。
この作品は典型的なファンタジーの世界が舞台です。
過去に世界を破滅に追いやった魔神を倒すために六人の勇者が選ばれ、死闘の末封じ込めています。
後に魔神が復活する度に新たな六人の勇者が選ばれて再び魔神を封じ込める使命を持つという流れです。
この作品の面白いと感じたところは完全にファンタジーの世界観の中で、サスペンス的なストーリーが展開されていく点です。
過去の魔神討伐の中で勇者は必ず六人選ばれることが決まっていますが、主人公を含めた勇者達が集結したときに七人となっています。
集結したときに罠が発動して森の結界に閉じ込められたときの状況から、主人公のアドレット・マイアが七人目として疑わます。
仲間が一堂に会した途端に疑われて必死に弁明するのですが、主人公を罠にはめた何者かの悪意が垣間見えるようで、引き込まれる展開だと思いました。
他の六人からその場で始末されそうになって、辛くも逃げ出して七人目の正体を暴くための孤独な逃避行を開始しますが、主人公の前向きな性格で何度も窮地を切り抜けていく展開は見どころがありました。何者かに罠にはめられた状況を主人公自身が考えて、逃げながらも推理を組み立てていきます。
追手となる六花の勇者が主人公に追いすがってきたときに、防戦しながらも相手から情報を引き出すための駆け引きは見どころがありました。
主人公は非常に優しい性格でキャラクターとして好感が持てました。また他の六花の勇者たちも個性的です。
私は猫のような話し方をするハンスという殺し屋のキャラが主人公を窮地に追い込む強さを抱えていながらも頭も切れるので、非常に目立っていました。
ハンス含めどの六花の勇者も主人公を抹殺することにはためらいが無いというか、使命に対してドライな感じではあったので観ていて緊張感を感じることが出来ました。
また、アニメ作品として工夫が感じられたのはエンディングテーマが放送回によって3パターン存在したことです。
2パターンは六花の勇者個人を描いたものでしたが誰が七人目か分からない中で斬新でした。
オープニングテーマも2パターンありましたが、個人的には初回放送回のバージョンが曲調が素晴らしかったです。
主人公が常に命を狙われる展開で最後まで殺伐としますが、最後には主人公の努力が報われます。
ファンタジーと謎解きの展開を好む方にはお勧めの作品です。