蒼天航路の感想、評価
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蒼天航路
2009年4月~9月まで日本テレビで放送された、蒼天航路がお勧めのテレビアニメです。
蒼天航路っていうのは三国志を題材にしたアニメなんですが、他の三国志アニメとは違った特徴があります。
三国志っていうのは魏の曹操、蜀の劉備、呉の孫権、この三者の戦いを描いた話なんですが、三国志を基にした作品って主人公は蜀の劉備ばかりなんです。
作品毎に創作を加味してそれぞれ特色を出してるものの、劉備サイドの話ばかりになってます。
しかしこの蒼天航路では魏の曹操を主人公にしていて、他の作品だとあまり語られない曹操の幼少期や曹操視点で戦いを描かれてるのでかなり見ものなんです。
特に最近はスマホゲームでも三国志物は多いですし、是非見ておいて欲しい作品です。
序盤は曹操の立身出世に関する話なんですが、興味深いのは十常侍との対立です。
十常侍っていうのは宮廷を牛耳ってる宦官のことで、権力を持った宦官が10人以上いたので十常侍と呼ばれています。
皇帝に気に入られたのをカサに来て好き放題しまくるんですが、この十常侍の一人張譲が曹操の気に入っていた女性を妾として連れて行きます。
返還を求め張譲宅に曹操が出向きそこで一悶着起こすんですが、こういう話って他の三国志作品には一切出てこないんですよね。
その次に興味深いのは曹操も出仕することになるんですが、最初に着任したのが洛陽北部尉です。
曹操の祖父曹騰はそれなりの権力を持っていたのでもっと上の階級に着けたのになぜって周囲から言われたそうなんですが、なぜかこれになりました。
こういう話も他の三国志作品では出てこないのでとても興味深いです。
北門の出入りを厳しくしてしまうんですが、権力を持った相手でも容赦なく取り締まる姿はとても痛快です。
ただこれがキッカケでまた十常侍と対立することなるんですが、今回は十常侍の弾劾をする上申書を提出し十常侍も真っ青になります。
なんとか上奏を帝に届かぬよう握りつぶした十常侍ですが、これでさらに一目置かれる存在になります。
このまま洛陽に居られても困るということで、推挙して県令に栄転させることによって洛陽から遠ざけたりもしました。
県令になっても地方の圧政を改善しようと一暴れします。
こういう感じで曹操若かりし頃の話を楽しめるのがとても面白いんです。
この後黄巾賊の乱討伐や反董卓連合軍を結成したり、呂布との戦いへと話が進みます。
他の作品だとあまり語られない軍師荀彧や郭嘉もバンバン出てくるので曹操陣営が好きな人は見逃せない展開です。
歴史物というと抵抗があるかもしれませんが、アニメにしてくれてるのでとても見やすいですしお勧めのアニメです。