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昭和元禄落語心中の感想、評価


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昭和元禄落語心中

 

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2016年冬に放送された女性向けマンガ原作のアニメです。

刑務所の慰問に訪れた八代目遊楽亭八雲の落語に惚れ込んだチンピラ・強次は落語家を夢見て八雲に押しかけ弟子となり、与太郎という名を貰います。

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与太郎は落語の勉強をしていく中で、自身の芸風と近い二代目遊楽亭助六の肉声を録音したテープと出会い自身の落語を磨き上げていきますが、与太郎がある日舞台を台無しにするようなミスをしてしまったため破門を言い渡しました。

八雲の下を離れたくない与太郎が何度も八雲の前に粘り強く現れると、八雲は与太郎を部屋に呼び出し助六との昔話を語り出します。

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ストーリーは最初は押しかけ弟子の与太郎が中心ですが、助六との話が始まってからは伸び悩む若手落語家であったのちの八代目遊楽亭八雲(ボン、菊比古)を中心に描かれています。
天才肌の助六に対して常に嫉妬を抱き続け、それでいて誰からも理解を得られず孤立している助六の身を案じています。

落語がメインなのですが、落語天女おゆいやじょしらくのような半端なものではなく本気の落語です。

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アニメであるにも関わらず相当気合が入っており、とても臨場感があります。

そして何よりも声優さんの演技が凄まじく、声だけであれば真打と言えるほどです。

作中では主役級の5人を演じる関智一さん、石田彰さん、山寺宏一さん、小林ゆうさん、林原めぐみさんの5人が落語を行っていますが、どれも聞き手を惹きつける素晴らしい出来になっています。

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これには落語家へ弟子入りしている関智一さん以外が受けたオーディションが関わっており、その内容は「落語の演目を3分間に区切って披露する」というものだったそうです。

山寺宏一さんは大学時代に落語研究会に所属しており、小林ゆうさんは落語CDを出したこともあるほど造詣が深いため突破できたのも当然と言えます。

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またベテラン声優が揃ってるだけあって、落語以外の演技も見応えがあります。
石田彰さんは八雲を演じていますが、若い八雲はよく聞く艶っぽいあの声で、語り部ともなる老いた八雲を演じる時はしゃがれた声を出し使い分けています。
林原めぐみさんは役作りのためにロマンポルノを見たとまで言っており、それに違わず艶かしさを感じる演技をされています。

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既に二期の製作が決定しており、話が現代に戻って与太郎と八雲らが中心の話が展開される予定です。
どの話にも一度は落語のシーンがあって飽きずに楽しめるので、ぜひとも一度は見ていただきたいです。

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