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TIGER & BUNNY タイガー&バニーの感想、評価


 

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人気絶好調である朝の連続テレビ小説の一つ、「とと姉ちゃん」。
このドラマの脚本を務めた人物が、アニメを手掛けていたことをご存知でしょうか。
その名も「TIGER & BUNNY」。サンライズで制作され、2011年4月に放送が開始されました。

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ネクストと呼ばれる特殊能力者が誕生し、その能力を駆使しながら大都市・シュテルンビルトの平和を守るスーパーヒーローが活躍するこの世界。
ヒーローたちの活躍は毎回生中継され、その年の「キングオブヒーロー」の座を巡るランキング争いを続けている。
そんな中で主人公の鏑木・T・虎徹は、10年間ヒーローとして生きてきました。
しかし人気も衰え、所属会社もヒーロー事業を売却。

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再雇用となった先で、自分と全く同じ特殊能力を持ったスーパールーキー、バーナビー・ブルックスJr.とコンビを組むことになります。
まるで正反対の性格を持つ2人が、最高のコンビとなるまでを描いた痛快バディヒーローアクションアニメです。
このアニメはとにかく放送前から斬新でした。

一見はアメコミ風のヒーローアニメなのですが、登場するヒーローたちは全てスポンサーの援助を受けている設定なのです。
それだけならばまだありえそうな話ですが、ヒーローたちの体にペイントされたロゴをよく見ると、どこかで聞いたことのある名前がいっぱい……

「TIGER & BUNNY」はアニメ創作の企業を作り出すのではなく、実際に存在する企業へスポンサーを募集するという商業展開を行っていたのです!

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まだ登場人物の名前を覚えきってない視聴者が、見慣れた企業名をキャラの愛称にしてしまうほどにインパクトのあるものでした。
しかし第1話放送開始前、「TIGER & BUNNY」はアニメファンからの関心がそれほど高くありませんでした。

期待するアニメの話にも話題は上らず、話が出てもキャラクターデザインが漫画家の桂正和であるといったくらいでした。
しかし、まるで本当に起こった事件を実況するかのように始まったリポーターの声に、掲示板やTwitterが盛り上がります。
次々に現れるヒーローたちは、本来オリジナルアニメ第1話にありがちなキャラ紹介をエンターテイメントへ昇華していました。

 

このアニメはすごい。
口コミでぐんぐんと広がった「TIGER & BUNNY」の評判。

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当時珍しかったUSTREAMの配信では、初回視聴者数が3000人届かなかったのに対して2話では倍以上の数字となりました。
その後順調に視聴者を伸ばし、最終回では77000人を超え、合計視聴者数はなんと154000人。

こんなに尻上がりで人気となった作品は、なかなかないと思います。
DVDの売り上げも特徴的であり、大体のアニメは第1巻の売り上げが一番高いものです。
しかしこの作品は、第1巻が売り切れ続出してしまってどこにもなかったのです。

 
 

基本的にDVDは初回限定盤と言いつつも、結構ずっと初回盤のまま販売しているものです。
しかし、サンライズのDVDは本当に初回プレスしか限定盤を出していないのです。
結果、普段あまり見かけることのない通常版のDVDすら数字が出るほど売れてしまいました。
次巻からは十分にプレスされるようになったようですが、この辺りも制作側からすら期待されてなかった部分が伺えます。

 

そんな期待値最底辺だった「TIGER & BUNNY」はどこまでも飛躍し、映画制作2本と舞台化を果たします。
特に舞台化はあの、ジャパンアクションエンタープライズ(旧社名:ジャパンアクションクラブ)の協力の元、他に類を見ないド派手なアクションで観客を魅了しました。

主役の声優さん2人がそのまま役で出演していたこともあり、大盛況のうちに幕を下ろしました。
このアニメは、特撮の監督経験もあるさとうけいいちが奇抜なアイデアを仕掛け、アニメ脚本にはなかなかなかったアプローチで攻めるドラマ畑の西田征史を起用し、ヒーローものに精通する桂正和のキャラクターデザインで脇を締めた絶妙なバランスで成り立っています。

 

アメコミ風であって、日本的であり、ハリウッドのような雰囲気もありつつ、懐かしい特撮の匂いもする。
いろんな要素が入り乱れた結果、幅広い層に支持を受けたことが「TIGER & BUNNY」の勝因だと思います。
まだ詳細は明かされていませんが、2015年にハリウッドでの実写化が発表されますます目が離せない作品となっています。

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