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世界名作劇場 七つの海のティコの感想、評価


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世界名作劇場 七つの海のティコ

 

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かつて「世界名作劇場」というアニメシリーズがありました。

始まりに諸説あるようですが、概ね1970年代から2000年代まで続いた、長いシリーズでもあります。

シリーズタイトルにあるように、世界児童文学が原作であり、アニメを通し、広い世界と歴史の一端を感じられるものです。

けれども、唯一原作のない作品がありました。

それが「七つの海のティコ」であり、わたしの好きな作品でもあります。

 
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海洋学者の父を持つナナミが主人公であり、二人は小さな調査船に乗って、幻と言われるヒカリクジラを探し続けています。

純粋な探究心が源であり、父からすれば、それが学問への寄与と考えていたようです。

また、二人の間には、ナナミが生まれた頃から一緒に暮らしているシャチのティコがいます。

ナナミの口笛などで、救援に来たり、あるいは、遊びに来ることもあります。
 
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まるで家族の一員であり、生物種の違いを超えた中でもあるでしょう。

あるいは、乗組員のアル、さらには、イギリス貴族の娘で押しかけ乗船をしたシェリルなどが脇役として、活躍します。

家族で見ることができるアニメとはいえ、シリーズを通したテーマは、今日にも通じるでしょう。

ヒカリクジラを追い求めているのは、ナナミたちばかりでなく、現在の言葉で言えば、グローバル企業の一社もありました。

ナナミの父と同じ研究室にいたルコントが調査のキャプテンとなっていました。

目的は、ヒカリクジラの持つ新しい資源の源を獲得することでしたが、実際は生物兵器の原料を求めていました。

お互いが反目し合うことは、お分かりいただるでしょう。
 
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アニメの中でも、アクションシーンなどが登場し、アニメならではのエンターテイメント性があります。

しかし、わたしはこのアニメが好きな理由には、そういうエンターテイメント性ばかりではありません。

活発な一人の少女が成長して行く姿が切り取られているところです。

アニメでははっきりとは語られていませんが、おそらくナナミは将来父の元を離れ、独立して行くことでしょう。

また、「世界名作劇場」の中で、唯一日本が登場しました。
 
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ナナミの母は、すでに他界していますが、日本人の女性であり、四国の出身でした。

ナナミ親子が彼女の故郷へ赴くシーンもあります。

あるいは、東京駅や秋葉原の街並みなども出てきます。

日本が製作しているアニメであり、実に当たり前のことでしょうが、新鮮さを感じました。

さらに、わたしが犬を飼っているからでしょうか?ティコの献身的な姿に、おもわずほろりとさせられたことがあります。

たぶんティコは、ナナミの友人であり、ナナミたちのペットでもあり、そうして、ナナミの母親であったのかもしれません。

なお、「七つの海のティコ」は、1994年1月から12月まで放送されていました。

時折現在でも、各局で再放送されているようです。

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