【みんなのおすすめアニメ】中二病でも恋がしたい!
投稿されたみんなのおすすめアニメレビューを紹介!
中二病でも恋がしたい!
2012年に放映された個性的で面白いアニメ、それが「中二病でも恋がしたい!」
この話は中二病というか変わり者のヒロインである小鳥遊 六花と、 主人公富樫 勇太が織り成すラブコメディです。
このアニメの特徴は、ヒロイン小鳥遊 六花のキャラクター性そのものにあります。
この六花は、変にかっこをつけたり妙な言葉を話したりする中二病なのですが、 話が進むにつれ、それだけではないことが明らかになります。
六花は邪王真眼の使い手という脳内設定を演じるお茶目さんですが、 それだけではなく、彼女は不可視境界線というものを真剣に探してします。
「ああ、これも不可視境界線を探している私かっこいいって感じのごっこ遊びなんだな」 と思って見ていましたが、物語の途中でそうではないことがわかります。
確かに六花は中二病でごっこ遊びが好きな、健全な人間なのですが、 同時に「不可視境界線」というものを本気で信じている、不健全な人間でもあるのです。
そう、不可視境界線のことに限っていえば、彼女は中二病ではなく、本気でそれを信じています。
つまり彼女は、ごっこ遊びが好きな子供なのではなく、 幻想を本気で信じている、小さなドン・キホーテなのです。
それがわかった時、この物語のシリアス度が急激に上昇します。
そう、これは中二病の可愛い女の子をにやにやして眺めるだけのアニメではなかったのです。
そして、風車に立ち向かう道化師のように、現実を否定して不可視境界線を探し続ける少女と、 それに対してどう対応するべきかわからない、元中二病の少年との絆の物語なのです。
と、こう書くとこの物語は中二病の皮をかぶった超シリアスな話なのかと思われるでしょうが、 必ずしもそうではありません。
物語の見ようによってはそうなるというだけの話で、 逆の見方をすれば、変わった女の子が主人公と仲良くなって付き合う、 (ついでにかわいい女の子が主人公の周りにたくさんいる) 萌えラブアニメともとれます。
このアニメの魅力は、そこにあります。
アニメを見ている人間の解釈によって物語に幅が出来るので、 萌えラブアニメとも、ドン・キホーテ的なアニメとも どちらにもとれるのです。
そこが、このアニメが他のアニメと違う点です。
ドン・キホーテ的な物語が好きな人、何も考えずに楽しめるラブコメが見たい人、 どちらの人にも対応できるアニメが、「中二病でも恋がしたい!」です。
このアニメは幅があるので、大抵の人の需要に対応できることでしょう。