【みんなのおすすめアニメ】シスター・プリンセス RePure
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シスター・プリンセス RePure
私が見たアニメの中で、一番「凄い」と心から思ったアニメ、 それが2002年に放映された「シスター・プリンセス RePure」です。
このアニメはあらゆる意味で現実を超越しています。
まず主人公には12人の妹がいます。
その妹達は皆、お兄ちゃんのことが大好きです。
それもライクではなくラブな感情を兄に持っているのです。
(これは妹によって感情に濃淡があるので、一概には言えません)
これだけでも現実に中指を立てていますが、凄いのはこれだけではありません。
アニメのOPやEDを見れば分かるのですが、このアニメ、主人公は「兄」です。
12人の妹のお兄ちゃんなんだろ、と思われるかもしれませんが、 そういう意味ではありません。
本当に主人公が「兄」なのです。 そうです。
このアニメに出てくる兄に、名前はありません。
妹は皆お兄ちゃんとか、お兄様とか呼んでくるので問題はありませんし、 それ以外に、彼が名前や苗字で呼ばれるシーンは一度もありません。
主人公の名前がないアニメというのを、私は始めて見ました。
視聴者イコール兄である!だから兄に名前など要らない!これは要するにそういうことです。
(余談ですが、ゲーム版シスタープリンセスでも主人公にデフォルトネームはありません)
(お前の名前をつけるのだ!というこのアニメと同様の男らしさを感じてしまいます)
普通アニメは物語を見るもので、視聴者は主人公ではありません。
あくまで主人公の物語をのぞき見るだけです。
しかし、このシスター・プリンセス RePureでは、主人公(兄)イコール視聴者です。
なので妹の「お兄ちゃん、大好き」というのは主人公というキャラクターではなく 視聴者そのものに向けられています。 彼女達は視聴者である兄に対してダイレクトに、愛を向けているのです。
私も色々とアニメを見てきましたが、こんな形式のアニメは このシスター・プリンセス RePureが最初で最後です。
その意味でこのアニメは、どんなアニメもかなわないほど個性的なアニメだと言えます。
ちなみにこのアニメにはAパートとBパートがあり、Bパートの方がより原作に近いアニメになっていますが、 兄へのあふれるほどの熱情という点では、どちらのパートも同じです。
このアニメでは、妹は兄に対して一度も否定的な感情を向けません。
100%肯定です。
褒めて愛して、いちゃいちゃして、ただそれだけです。
誰かに否定されたり怒られたり傷つけられたり、 そんなことが頻繁に起こるこの現代社会で、こんなにありがたいアニメがあるでしょうか。
一度でいいから100%肯定されてみたい、そう思っている人には心からオススメできるアニメです。
冗談抜きで、ここには楽園があるのです。